水素の主な作用は
1:選択的抗酸化作用
2:抗炎症/免疫調節作用
3:代謝促進作用
ですが、水素はその反応性の早さゆえ、目的の部位に到達する前に消費されてしまうというデメリットがあります。
そのため、医療で使用する場合は『目的部位のより近くに投与』ということが重要になってくると思われます。
入浴剤からの水素は、全身の表皮と最初に接触し、その後皮下→筋肉へと移行すると考えられます。最終的には全身に広がり、入浴から約20分程度で呼気中に排泄されるのが確認されます。
とはいえ、浴槽のお湯の中に分子状水をを容存させるのはそれほど簡単ではありません。水素分子をお湯の中に容存させるには、色々な方法がありますが、当院で使用するものは『バブルの圧壊』を利用しています。
水中で発生した『泡(バブル)』は浮力によって水面へと浮上し、破裂します。例えば、水中で水素ガスを放出しても、大きなバブルとなって水面で破裂するため水中への容存がほとんどありません。
しかし、このバブルが『50μm以下』の場合は浮力があまりにも小さいため、水中を漂うこととなります。水中を漂うバブル(μバブル)は水圧によって泡の内部は高圧となり、その圧力によって圧壊します。そのとき、バブル内の水素分子は水中に『水素分子』として溶解することとなります。
溶解量は無限ではなく、ある一定量の溶解しかしません。そのため、水中の他のイオンをコントロールすると小さいバブルの状態で水中を漂うこととなります。
水素入浴の作用は、水中に溶解した分子状水素が、表皮から体内へ侵入することによって発揮されます。製品からの水素が大量に発生したとしても、水中に溶解することなく、大きな泡となって水面で破裂している状態では容存水素の効果を得ることはできません。(50μmはほとんど見えない程度の泡です)それ以外にも、他の溶解物質の量は種類によっては水素の容存量に悪影響を与えます。
いったんお湯に溶解した水素が皮膚から体内に侵入し、抗酸化、抗炎症、代謝促進作用を発揮することによって、細胞レベルの抗加齢/疾患予防へとつながると考えられます。
細かい内容については、現在学会での発表を予定していますので、発表後にこちらで詳しく記載したいと思います。
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